市原市菊間の泌尿器科,内科 倉持泌尿器科クリニック

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性感染症について

性感染症(STI)の無症候性感染

わが国のSTI罹患率(かかっている人の割合)が一向に減少しない原因として、無防備な性行為、安易な性行為をあおるメディアが多いこと、正しい性教育の普及がなされていないことが挙げられます。また、STIの無症候性(症状のない)感染や、咽頭感染がほとんど知られていないことも、STI蔓延を後押ししていると考えられます。

STI放置のリスク

こうしたSTIの放置、STIにかかってしまうような無防備な性行動の継続は、いずれもHIV感染の大きなリスクとなります。性器がクラミジアに感染していると、HIV感染の危険が通常の3~5倍になるといわれます。また、不妊の原因になったり、母子感染により、新生児にさまざまな障害を引き起こすこともあります。

STIから身を守るために

STIの予防に重要なのは、不特定多数との性交渉を避けることと、性行為のはじめから、正しくコンドームを着用することです。また、前述のごとくSTIは咽頭にも感染するので、口腔性交は通常の性行為と同様の感染リスクを伴っていると考えてください。そもそも、STIを語る以前に、無防備な性行為は、妊娠、出産、中絶などの結果を招き、ご自身のみならず、周囲の多くの人々の人生を変えてしまうかも知れない、大変な責任を伴う行為です。安易な気持ちで性行為に臨むことが多い方は、今一度、このことに思いをめぐらせていただきたいと思います。STIに関し、ご不明な点、不安な点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。